「人を動かす」を読んで… その3
自ら動きたくなる気持ちを起こさせることが
秘訣なのだそうです。。
そのためには
相手の欲しがっているものを与えるのが
唯一の方法なのだそうです。。

そこで人は何を欲しがっているのかについて
心理学者ジグムント・フロイトは
「人間のあらゆる行動は、二つの動機から発する-
すなわち、性の衝動と、偉くなりたいという願望とがこれである。」
と述べているそうです。。
アメリカの哲学者であり、
教育家でもあるジョン・デューイ教授も
人間の持つもっとも根強い衝動は、
“重要人物たらんとする欲求”
だと言っているそうです。
普通の人間が欲しがろうとするもの
1、健康と長寿
2、食物
3、睡眠
4、金銭および金銭によって買えるもの
5、来世の生命
6、性欲の満足
7、子孫の繁栄
8、自己の重要感
このような欲求は大抵が満たせるそうですが
自己の重要感だけは
食物や睡眠の欲求と同様
根強いにもかかわらず
めったに満たされないのだそうです。。。
そこで今日は
他の人に率直で誠実な評価を与えることの
大切さについて
書かれてあったので
少し抜粋させていただいても
よろしいでしょうか。。。

他人の真価を認めようと努めるのは、
日常生活では非常にたいせつな心がけであるが、
ついおろそかになりがちである。
子供が学校から良い成績をもらって帰ってきても、
ほめてやることを怠り、
初めてケーキがうまく焼けたり、
小鳥の巣箱がつくれたりしても、
励ましのことばをかけてやることも
なかなかしない。
子供にとって、
親が示してくれる関心や、
賞賛のことばほどうれしいものはないのである。
今後は、
クラブの食堂で出された料理が気に入ったら、
さっそくそれをつくったシェフに賛辞を伝えてもらい、
丁重な態度で接してくれた売り子には、
その応対に感謝の意を伝えるようにしていただきたい。
大勢を相手に話す牧師や講演者は、
自分の話に対して
まったく反応がかえってこないようなときには、
たえがたい失望を味わわされる。
これは、
このような人たちにかぎらず、
会社や商店や工場で働く人たち、
そしてわれわれの家族や友人についても同じで、
人間は例外なく
他人から評価を受けたいと強く望んでいるのだ。
この事実を、決して忘れてはならない。
深い思いやりから出る
感謝のことばをふりまきながら日々を過ごす-
これが、友をつくり、人を動かす秘訣である。
コネティカット州ニュー・フェアフィールドの
パメラ・ダナムという女性は、
労務管理を担当していたが、
用務員のうちに、勤務ぶりの悪い男がいた。
ほかの従業員が、
わざと廊下を散らかして掃除のやり方が悪いのをあてこすり、
おかげで生産性まで低下するしまつだった。
パメラは、
この男にやる気を出させようと懸命だったが、
やがて、
この男がたまにはまともな仕事をすることがあるのに気づいた。
そこで、そのようなときには、
ほかの連中の前でほめてやることにした。
すると、彼の仕事ぶりがしだいに良くなり、
今では申しぶんない仕事ぶりで、
だれからも評価され、
認められるようになったという。
批判や嘲笑が役に立たなかったのに、
率直な評価が良い結果をもたらした例である。
人の気持ちを傷つけることで
人間を変えることは絶対にできず、
まったく無益である。
これについては古い名言があり、
私はそれを切り抜いて、
毎日見る鏡に貼ってある。
「この道は一度しか通らない道。
だから、役に立つこと、
人のためになることは今すぐやろう-
先へ延ばしたり忘れたりしないように。
この道は二度と通らない道だから」。
エマーソンは、また、こうもいっている。
「どんな人間でも、
何かの点で、
私よりもすぐれている-
私の学ぶべきものを持っているという点で」。
エマーソンにしてこのことばあり、
ましてやわれわれ凡俗はなおさらである。
自分の長所、欲求を忘れて、
他人の長所を考えようではないか。
そうすれば、
お世辞などはまったく無用になる。
うそでない心からの賞賛を与えよう。
シュワッブのように“心から賛成し、
惜しみなく讃辞を与え”よう。
相手は、それを、心の奥深くしまいこんで、
終生忘れないだろう-
与えた本人が忘れても、
受けた相手は、
いつまでも忘れないでいつくしむだろう。
他の人に重要感を持たせるなら
誰もが渇望している欲求を
満たしてあげることができますね。。
聖書には
「快いことばは蜜ばちの巣であり,魂に甘く,骨のいやしとなる」
とありますね。。
疲れた体にはちみつのブドウ糖が
すみやかに浸透しその疲れをいやすように
相手に対する誠実な評価は
その人の欲求に即座に浸透していきます。
しかもその人はその誠実な評価を
感謝とともに
いつまでも骨に蓄えておくことでしょうne。。。
批判では人は動きませんが
心からの賞賛に
人は心動かされるのですね…
人を動かす 新装版
長かったにもかかわらず
今日も最後まで読んでくださってホントにありがとうございます

by ankorinn

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