「人を動かす」を読んで その2
とても難しいことですね。。。

ヘンリー・ブルックス・アダムズは
「死ぬまでに友が一人できればたいしたもの。
二人もできれば大勢で、三人なんてまず無理だ」
と述べていますね。。。
ある辞書によると、友とは
「愛情または敬意によって他の人と結びついている人」
と定義されています。
人の人生や生活の質は
友人関係の質に大きく依存しているのですね。。。
今日は
他の人に関心を示すことが
どれほど人間関係に
よい影響や利益を及ぼすかが
書かれていたので
ご紹介させていただきたいなぁ…
と思います。。。
ニューヨーク州のマーティン・ギンスバーグは、
入院していたとき、
ひとりの看護婦から特別な心づかいを受け、
それが、
どんなに自分のその後の人生に深い影響を及ぼしたか、
つぎのように報告している。
「感謝祭の日のことだった。
わたしは10歳で、
市立病院の社会保険病棟に入院しており、
その翌日整形外科手術を
受けることになっていた。
その後何カ月もの病床生活、
肉体的苦痛などに対する
覚悟もできていた。
父はすでに亡くなり、
母とふたりっきり、
小さなアパートで
生活保護を受けて暮らしていたが、
手術の前日というのに、
母はいそがしくて
病院にくることもできなかった。
時間がたつにつれて、
さびしさ、絶望、
そして手術への恐怖で気がめいってきた。
母はひとりでわたしのことを
心配しているにちがいない。
話し相手もなく、
いっしょに食事をする人もいない。
感謝祭だというのに、
ごちそうをつくるお金もない。
そう思うと
涙がとめどもなくわいてきて、
わたしは枕のしたに頭をつっこみ、
毛布をかぶって声を立てずに泣いた。
悲しさはますますつのり、
からだ中に苦痛が走った。
すすり泣きの声を聞きつけた
若い見ならい看護婦が
近づいて毛布を持ちあげ、
涙でよごれた顔をふいてくれた。
そして、
自分も感謝祭の日に
家族からはなれて働くのは、
とてもさびしい。
だから、
今晩はいっしょにお食事をしましょうといって、
ふたりぶんの夕食を
盆にのせてわたしのベッドへはこんできた。
七面鳥やマッシュポテトやクランベリ・ソース、
それにデザートのアイスクリームまで、
感謝祭のごちそうがそろっていた。
彼女はしきりに話しかけて、
手術への恐怖心をまぎらそうとした。
勤務時間は午後4時までだというのに、
11時ごろわたしが寝入るまで、
ゲームをしたり、お話を聞かせたりして、
つきあってくれた。
10歳だったあの日から、
何回も感謝祭がめぐってきた。
そのたびにあの日のこと―
―絶望と孤独感、そして、
それを克服する力を与えてくれた
見知らぬ女性のやさしさ―
―を思い出す」。
感謝祭というものの位置づけが
日本の習慣にはないので
どれほどのものか
はっきりとは分からないのですが
でも、その時期を
ひとりっきりで過ごすことの
心細さと孤独感が
どれほどのものか…
というのは理解できるような気がします。。。
ましてや
手術前の怖れや
その後の生活への不安に
押しつぶされそうだったときに
ひとりっきりで
同じく孤独であろう母を思いながら
過ごす…というのは
きっと10歳の子供には
耐えがたいものだったに違いありません…
その誰にも言えない寂しさを
ひとりの看護婦は敏感に感じ取って
心からの関心や同情心を示したのですね。。。
そのような心からの関心を示してもらうことは
特に立場の弱い人や
他の人から虐げられている人には
いわばお食事以上に
必要なことなのかもしれません。。。
消えかかっていたこころの灯を
ふたたび
燈すことができるかもしれませんね。。。
聖書で、
賢王ソロモンは
「真の友はどんな時にも愛しつづけるものであり、苦難のときのために生まれた兄弟である」
と述べましたne。。。
そのような誠実な関心を
他の人に寄せることが
できればいいなぁ…
と思いました。。。
今日も最後まで読んでくださって本当にありがとうございます

あなたの真の友となれますように…
by ankorinn

明日、明後日とおそらく更新できかねると存じます。。。

でも、ご訪問くださった
あなた様のブログには
必ず参りますので
どうぞお忘れくださりませんよう

よろしくお願いいたします。。。 素敵な週末をお過ごしくださいね…

- 関連記事
-
- 「道は開ける」を読んで… (2012/12/08)
- 「人を動かす」を読んで… その3 (2012/11/29)
- 「人を動かす」を読んで その2 (2012/11/23)
- 「人を動かす」を読んで (2012/11/21)
- 「こうすれば必ず人は動く」 その4 (2012/11/18)
最新コメント