「こうすれば必ず人は動く」 その4
んだそうです。
今日は、もしビジネスパーソンであれば、
誰もがそう実現してほしいと願うこと…
人があなたと取引することがうれしいから、
わざわざ遠方からでもやってくるようになる…
という方法について書かれていたので
ご紹介させていただけたらなぁ
と思いました。
ここではドレークさんという
ガソリンスタンドを経営されている方との
インタビューが再現されていました。
彼の店の経営は、最初うまくいっていませんでした。
周りにもガソリンスタンドが竹の子のようにできて
値上げ競争になったことや
丁度、冬の時期で
その時期はガソリンの売れ行きが最低になり、
15パーセントは売り上げが落ちたのだそうです。
ビジネスを好転させるために
心を砕いて手を打っていたそうですが
友人、知人を訪問したり、新聞に毎週広告を出したりしても
思わしくなかったそうです。。。
カーネギー:費用の回収がやっとというような状態で、
15パーセント落ち込んだら、
これはかなり深刻な状態になりますね。
それでその不振な状態を打破するために、
どのような手を打たれたんですか。
ドレーク:それが、ある晩たまたま、
あなたの番組を耳にしたところ、
これはおもしろいと思いましてね、
メモしづつけたんです。
(略)スターテン島の食料品店の話を聞いたんです。
カーネギー:ああダグラス・グレゴリーさん
のことですね。
お客さんに手紙を送った、
食料品店のご主人ですね。
ドレーク:そうです。
グレゴリーさんの場合に
あんなにうまくいったんですから、
そのアイデアを私のビジネスでも
使ってみようと思いましてね。
そこで、
うちでガソリンやオイルを
買っていただいたお客さん全員に
手紙を出したんです。
カーネギー:お客さん全員にですか?
名前はどうやって調べたんですか。
ドレーク:うちのお客さんの
だいたい3分の1の方は
クレジットカードをお使いですので、
それで確認できます。
それから、
ナンバープレートの番号をひかえておいて、
州都の陸運局で、
住所と氏名を調べるんです。
カーネギー:その手紙には、
どんなことをお書きになったんですか。
ドレーク:そうですね、
お一人おひとりに、
ご利用いただいて本当にありがとうございます、
とまず書いたんです。
実際、
ありがたいと思っていましたので。
それから、
サービスさせていただいて、
うれしく存じます。
実際うれしかったものですから、
それから、
また、
おいでいただけることを
楽しみにお待ちしております、
と書きました。
本当にそう思っておりましたので。
カーネギー:で、その後、どうなりましたか。
ドレーク:それが、ものすごい反響で、
もう全くびっくりしました。
実際に自分の目で見なければ
信じられなかったでしょうね。
カーネギー:本当ですか。
ドレーク:ええ。
始めてから2カ月くらいしか
たっていなかったんですが、
フィラデルフィア、ピッツバーグ、
ハリスバーグ、エルミラといった遠方から、
おなじみのお客さんがやって来まして、
ガソリンやオイルを
たくさんご利用いただいて、
しかも昔からの友人のように、
挨拶していただけるんです。
私の手紙についても、
「こんなふうにありがとうございます、
とわざわざ書いてくるなんて、
今まで思ってもみなかったよ」
と言ってくれる方がたくさんいるんです。
この間もペンシルバニアの
アルトゥーナからやってきた人などは、
「お宅から手紙もらってね、
ちょっと挨拶したいと思ったんだ、
家に帰るには十分あると思うけれど、
まあとにかく満タンにしてくれないか」ってね。
カーネギー:実はドレークさんと先ほど話していて、
仕事で毎週ハンティントンにやって来る、
あるお客さんの話が出たのですが、
その人は以前は家の近くで
ガソリンを入れていたのが
今では
50軒の格安ガソリンスタンドを通り過ぎて、
ドレークさんのところで入れているというのです。
そうでしたね。
1ガロン当たり、2セント
余計にかかることになるのですが、
ドレークさんの丁寧なお礼の手紙が元で、
わざわざそうしているというんですね。
ドレーク:それだけじゃないんです、デール。
先日もハリスバーグから来ていただいた
お客さんがいるんですが、
35マイル離れたルイスタウンまで来て、
ガソリンが少なくなっていることに
気がついたっていうんですね。
それで私のところに着くまでに、
「どこかほかのところで
入れなくてはならなくなるかなと思った」
とおっしゃるんですよ。
もう最後の数マイルのところでは、
いつガス欠になるかと、
気が気じゃなかったといっておられました。
カーネギー:お知り合いじゃないんですね。
ドレーク:ええ、
一度だけうちで
ガソリンを入れていただいた方なんです。
カーネギー:そうですね、
もしあなたが
私の番組を初めてお聴きになったときに、
「まったく見ず知らずの人が、
あなたのお店でガソリンを入れたいがために、
ほかの店を20軒通り過ぎて来てくれるようになる」
などと私が言っても、
あるいは「一通の礼状でそれができる」
などと言っても、
おそらく信じてもらえなかったでしょうね。
ドレーク:ええ、まず信じられなかったでしょうね。
実際面食らいましたから。
こんなことができるなどとは
夢にも思いませんでした。
それで今ではすべてが順調にいってるんです。
私の話が、どなたかの参考になればと思います。
長~くなってしまいました。。。 ほんとにごめんなさい

この話ですごいなと思ったのは
ドレークさんが
お客様一人ひとりに手紙を出すために
クレジットカードやナンバープレートを確認して
陸運局で住所と氏名を調べることまでした…
という点です。
ここまでの徹底した丁寧で細かな作業を
怠らなかったことが
成功へと導いたのだと思います。
ここで、カーネギーは
さぁ、もしあなたが、
ビジネスで成功したい、収入を増やしたい、
人に好かれたいと願うなら、
他の人のために
何か小さな無私の行為をしてみましょう。
もっと人にていねいに接してみましょう。
と述べています。
どのような状況でも
自分に余裕のない状況であったとしても
一人ひとりに、心から、
丁寧に接することが大切だと
改めて感じました。。。
誰でも、
自分は特別に見られたいとおもいますよね。
大勢いる中の一人…
とは思われたくないですよね。
そのような…
人間が持つ当たり前の欲求に
丁寧に応えることが
成功につながり
また
人を強力に引き付ける
磁石となるのかなと思いました。。。
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自分自身を…強力な磁石とすることができればいいですね…
今日も最後まで読んでくださって本当にありがとうございます

by ankorinn

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